フェイスマスクを毎日のスキンケアで使用する方が増えてきました。恐らくほとんどの方はスキンケアを朝と夜の1日2回行っていると思いますが、フェイスマスクを朝に使う派、夜派、もしくは2回とも使っているなど、お好みやスキンケアのスタイルがあると思います。今回の記事では、朝も夜もフェイスマスクを使ってケアを行っても大丈夫なのか、また朝と夜それぞれに適したフェイスマスクの種類や得られる効果などをご紹介していきます。
化粧水タイプのフェイスマスクなら朝夜使っても大丈夫!
別の記事でもご紹介しているとおり、フェイスマスクには化粧水タイプと美容液タイプがあります。化粧水タイプのマスクであれば化粧水の役割と同じなので、毎日朝夜とも使用して問題ありません。美容液タイプは商品によりますが、週1~2回使用推奨の場合が多いので商品パッケージを見て確認しましょう。美容液タイプは美容成分が多く配合されているので、規定より多く使いすぎるとかえって肌にダメージになることがあります。
朝と夜に化粧水タイプのフェイスマスクを使う際の効果的な使い方
フェイスマスクを朝夜使う際、よりその効果を高めるために正しい使い方をしていきましょう。
朝
就寝前に塗布したクリームなどの油分や就寝中に出た皮脂、付いてしまったホコリなどを洗顔フォームや石けんでしっかり落としましょう。その後優しくタオルオフしてから化粧水タイプのフェイスマスクを貼り付けます。規定時間を守ってフェイスマスクを剥がしたら残った水分を肌全体になじませ、その後は必要に応じて美容液、乳液をつけていきましょう。
夜
メイクをしている場合はクレンジングでメイクをきちんと落としましょう。メイクをしていない日でも日中の汗や皮脂、付着した汚れをしっかり落とすために洗顔フォームや石けんで洗い落としましょう。その後は朝と同様、美容液、乳液、クリームなどで保湿してください。
朝夜ともに肌の油分や汚れをすっきり落としてからフェイスマスクをすると保湿成分の浸透効果が高まります。また、ブースター(導入美容液)を取り入れている方は、洗顔後まずブースターを肌に伸ばしてから、化粧水タイプのフェイスマスクを貼り付けてください。
朝夜のフェイスマスクは、それぞれに最適な成分が配合されたものを選ぶと効果的
朝の十分な保湿は日中の外的ダメージから守り、肌を透明感に満ちた状態に導く
1日のスタートにフェイスマスクで肌に十分な水分を補えばバリア機能が整い、日中に受ける紫外線などのダメージの予防に繋がります。また、乾燥した状態ではベースメイクのノリが悪くなるため肌をキレイに見せることができません。美しい肌を称して「内側から光を放っているような肌」と表現することがありますが、それはうるおうと肌のキメが整うことから光が乱反射してツヤが生まれるからなんです。乾燥気味だとツヤではなく残念なテカリに見えてしまいます。フェイスマスクなら朝の忙しい時間帯でも貼るだけで十分な保湿が可能なのでおすすめです。
朝のケアに取り入れたい成分としては、肌のバリア機能を高めるナイアシンアミド、日中の紫外線から肌を守りシミ予防にも繋がるビタミンCやビタミンC誘導体配合のもの。肌の乾きを感じる時にはセラミドやヒアルロン酸、コラーゲンが配合された高保湿タイプが有効です。
ちなみにシワ改善などで効果のあるレチノールは紫外線で劣化し肌トラブルを起こす恐れがあることから朝の使用を避けてきた方も多いと思いますが、パルミチン酸レチノールのように安定化された成分配合の商品も増えてきているので使用前に確認すると良いでしょう。
夜は日中に受けたダメージから肌をケアし、肌を十分に保湿
夜のスキンケアは、日中にダメージを受けた肌をいたわり、健やかで元気な状態を取り戻すために行います。お風呂あがりは体が温まっているため角質層に美容成分が浸透しやすいので欠かさず行いたいですね。
眠っている間に分泌される成長ホルモンの影響で肌は睡眠中に再生し修復されます。なので美容成分をしっかり与えて効果的にターンオーバーを促したいところです。また、意外かもしれませんが、夜は日中以上に乾燥が進行しやすいので保湿ケアをしっかりしましょう。
夜のケアに取り入れたい成分としては、朝に使いづらいレチノールやレチノール誘導体、抗炎症作用や美白効果のあるトラネキサム酸、そしてバリア機能を高め保湿力が高く肌に優しい成分であるナイアシンアミドは夜にもとてもおすすめです。
朝と夜のフェイスマスクケアで全方位の保湿ケアを
スキンケアの効果を最大限得るためには、朝と夜それぞれに適した成分配合の商品を選び、丁寧にケアを行うことが大切です。化粧水タイプのフェイスマスクは忙しい朝も、ケアをゆっくり楽しみたい夜も重宝しますね。今は多彩な商品が揃っているので、ぜひお気に入りを見つけてフェイスマスクでの朝と夜のケアを続けてみてください。
もし、1日1回の使用であれば、日常生活のルーティーンに組み込みやすいタイミングでの使用をおすすめします。例えば「朝の洗顔後に必ず貼ってその間に髪をセットしよう」「お風呂あがりに貼って、貼っている間はストレッチしよう」など継続のしやすさが大切です。また、先に書いたとおり、朝と夜では保湿の目的や得られる効果が異なるので、どちらを重視するかで選んでも良いと思います。