フェイスマスクの最適な使用時間とは?効果的な放置時間と貼る時間帯による肌への効果

フェイスマスクの最適な使用時間とは?効果的な放置時間と貼る時間帯による肌への効果

毎日のスキンケアに欠かせないアイテムとして、すっかり定着したフェイスマスク。せっかくのマスクの効果を高めるために気をつけたいのが、顔に貼り付けてからの放置時間。できるだけ長く貼り付けていた方が保湿効果が高まると考えがちですが、実はそういうわけでもないのです。今回はフェイスマスクの適切な使用時間について、そして貼る時間帯によって得られる肌への効果についてご紹介します。

目次

フェイスマスク貼付後の放置時間は、各商品の規定時間を守ることが鉄則!

フェイスマスクの使用時間は一般的には5〜10分程度が目安です。メーカーやマスクの種類によって異なるので、使用前にパッケージに記載されている使用時間を確認しましょう。より効果を高めたいと長時間貼り付けたままにしがちですが、規定時間より長く使用しても保湿効果の向上が期待できるわけではありません。肌の水分量はフェイスマスクを貼付してから一定時間を過ぎた後はさほど変わらないという肌データも存在し、メーカーはそういったファクトをもとに貼付時間の目安を設けているのです。規定時間を守ることが肌にとってベストと言えるでしょう。

乾燥で悩む肌にはしっかり保水ケア、そして油分補給を忘れずに

一方で、最近はシートの改良が進み品質が高くなってきたことから、規定時間程度ではほとんど乾かない商品も増えてきました。とはいえ、角層に入る水分量は決まっています。十分に水分が行き渡ったらシートを外して、乳液やクリームなど次のステップに進み保湿することが効果的です。

化粧水タイプ、美容液タイプ、いずれのフェイスマスクも規定時間を守って!

フェイスマスクには毎日使用可能な化粧水タイプのマスク、美容成分がたっぷり配合された週1~2回使用推奨の美容液タイプがあります。特に高濃度に美容成分が配合された美容液タイプは、メーカー想定の使用時間を超えると肌荒れの原因になることもあるでしょう。保水が目的の化粧水タイプも、先に書いたとおり長く貼り付けていても保湿や保水効果が高まることはあまり期待できません。

フェイスマスクの効果的な時間帯とその効果とは?

フェイスマスクを貼る時間帯は朝のスキンケアと夜のスキンケアのタイミングがほとんどですよね。それぞれ「肌を保湿する」ことに変わりはないのですが、朝と夜では、保湿の目的が異なってきます。ここでは朝と夜、フェイスマスクケアの効果について確認していきましょう。

朝マスクでの保湿は、ベースメイクのノリをアップし、メイクキープ力を高める!

実は睡眠中は肌の透過性が高まるため、眠っている間に肌はどんどん水分が失われ乾燥していきます。朝はスキンケアよりもメイクの方が気持ちの中で比重が大きくなりがちですが、肌が乾いた状態のままだとファンデーションのノリが悪くなったり、皮脂過多になって日中の化粧崩れも起こしやすくなったりします。なので朝も丁寧に肌に水分を届けることが大切です。

フェイスマスクは忙しい朝でも、”ながら”でケアできるのが魅力。うるおいが行き届いた肌はベースメイクの最適な土台となって透明感のある仕上がりを長くキープできます。睡眠中に乾いた朝の肌にはフェイスマスクを貼って十分なうるおいを取り戻しましょう。

夜マスクでの保湿は、日中の外的ダメージから肌をケアし、睡眠中の肌を守る!

夜、洗顔後や湯上り後にスキンケアをする目的は、日中に浴びた紫外線や大気汚染、また摩擦などの外的なダメージから肌をケアすることになります。フェイスマスクを貼ることで、顔全体を均一に保湿し、ざわつく肌を落ち着かせます。就寝前のケアによって翌朝の肌のコンディションも変わってくるので、より保湿効果の高いものや、肌悩み対策に特化したフェイスマスクを選ぶのもおすすめです。 

さまざまな情報に惑わされず、メーカー推奨の規定時間が最適解と理解しましょう

フェイスマスクが毎日使える身近な存在になったがゆえにさまざまな情報がSNSなどで溢れるようになりました。貼付時間に関しても「長い方が保湿効果が高い」「規定時間まで待たずにすぐ剥がした方が肌への負担が少ない」など相反する意見も見受けられますが、基本的にはメーカー推奨の規定時間が最も効果を発揮すると考えて大丈夫です。

乾燥すると肌はダメージを受けやすくなります。肌を十分な水分で満たすことで細胞の機能低下を防ぎ健康的な肌に近づけます。化粧水タイプのフェイスマスクは保水ケアにぴったりのアイテム。規定時間を守って朝夜のスキンケアにぜひ取り入れてくださいね!

この記事を書いた人

田路暢子のアバター 田路暢子 美容ライター

大手化粧品会社の広報担当として約14年従事。その後、美容ライターとしてファッション誌STORYなど女性メディアを中心に活動中。化粧品会社時代に得た知見を元に肌をアップデートできるコスメをデパコスからドラコスまで守備範囲広く探究。コスメ薬機法管理者、日本化粧品検定1級、特級コスメコンシェルジュ。

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