化粧水や美容液をたっぷり含んだトナーパッドは、拭き取り・部分パック・角質ケアなどが時短で完了する、便利なスキンケアアイテム。日本でも定番化しつつありますが、選び方次第で肌の仕上がりや満足感は大きく変わります。今回は美容家の視点から、トナーパッドの種類や肌質別の選び方、おすすめのトナーパッドを紹介します。
トナーパッドとは?
トナーパッドとは、化粧水や美容液をたっぷり含んだパッドのこと。韓国発のスキンケアアイテムです。円形や四角形の薄いパッドが使われ、専用の密封容器に大容量で入っているものが主流です。容器の蓋を開けて1枚ずつ取り出す仕様で、手軽かつ衛生的にお手入れできます。
拭き取り化粧水やパック、部分ケアに用いるなど、好みに応じてアレンジしやすいのも特徴。「シートマスク」と「コットンパフを使ったお手入れ」の中間的存在で、これらの“いいところどり”をしたアイテムとも言えます。
トナーパッドの選び方
トナーパッドを選ぶ際に、必ずチェックしておきたい5つのポイントを紹介します。肌と相性のよいトナーパッドを見つけるには、「人気だから」という理由だけでなく、肌質や目的、成分や素材の総合的なバランスで判断することが大切です。
1.目的に合わせてで選ぶ
トナーパッドは大きく分けると「角質ケア系」 と「 保湿系」 に分けられます。肌のコンディションと季節に応じて選ぶとよいでしょう。
「角質ケア系」は、主に古い角質や毛穴汚れをオフする働きがあります。毛穴の詰まりや、肌のざらつきが気になるときにも適しています。
一方「保湿系」は、水分補給やバリア機能のサポートが期待できます。乾燥肌や敏感肌のほか、肌がデリケートに傾きやすい季節の変わり目のお手入れにもぴったりです。
2.成分をチェックする
肌への刺激を避けるために、肌へのやさしさに配慮されているかどうかという視点も大切です。自分の肌に合っているか、また希望の成分が配合されているかを確認して選びましょう。
保湿を重視するなら「ヒアルロン酸」や「セラミド」、透明感を意識するなら「ナイアシンアミド」や「ビタミンC誘導体」が配合されているものを。角質や毛穴をケアしたいなら「PHA」や「乳酸」「サリチル酸」など、ピーリング成分が入っているパッドを選ぶのがおすすめです。
ただし肌が敏感になっているときには、アルコールや香料・着色料が入っているもの、ピーリング作用の強いものは避けたほうが無難です。
3.使用感と香りを確認する
習慣として続けるためには、飽きにくい香りのものを選ぶことがポイントです。香料の肌への刺激が気になる方は、無香料や微香料タイプを選ぶのもよいですね。
また、使用感も重要です。ベタつきが気になりやすい人は、みずみずしくさっぱりとした使用感のものを。パックとしても使いたいなら、エッセンスの含有量が多い、とろみのあるタイプがおすすめです。
4.パッドの素材や形状をチェックする
たとえ希望の成分が配合されていても、パッド素材と肌の相性が悪い場合、効果を実感しにくくなります。
毎日使う目的であれば、肌が過敏なときでも使える柔らかな素材がおすすめ。週1〜2回の角質ケアが目的の場合は、拭き取り効果に優れたエンボス加工のものを選ぶなど、パッドを使う目的によって判断しましょう。
サイズ感については、顔全体に使うなら大判サイズを。部分ケアなら、小さめのサイズを選ぶと使いやすいですよ。
5.季節や肌のコンディションに合わせて使い分ける
トナーパッドは、季節や肌状態に合わせて複数の種類を使い分けると、より効果的です。
たとえば皮脂の分泌が多い夏場は、角質ケアと保湿が同時にできて、さっぱりと肌を整えられるパッドが便利です。乾燥が気になり始めたら、保湿力の高いものを取り入れて、スペシャルケアとしてバリア成分が入っているものをプラスするなどの、組み合わせ使いもおすすめです。
肌が荒れているときには、低刺激のものに切り替えるとよいですよ。

ポイントケアや角質ケアなど、様々な使い方ができるのがトナーパッドのポイントです。BOXに入った大容量タイプや個包装になった持ち運びタイプもあり、目的に応じてアイテムを選ぶことがおすすめです。
美容家のおすすめトナーパッド2選
ここからは、美容家の筆者がおすすめのトナーパッド2選を紹介します。さまざまなコスメを試している専門家だからこそ分かる、違いやおすすめポイントを解説。ぜひ参考にして、自分に合ったトナーパッドを見つけてください。
ルルルン トナーパッド
うるおいON

続けるほどにハリ肌へアプローチ
肌の乾燥やかさつきが気になるときに、濃密なパーツケアによってうるおいをしっとりチャージできる、レーヨン素材の丸型トナーパッドです。
ストレスフリーな設計で、着色料・鉱物油・アルコール・ピーリング成分は無配合。ピタッと貼るだけでOKなので、メイク前や乾燥予防のケアを時短で完了できます。ピンセット付きの容器で、最後まで衛生的に使える点も優秀です。
フェイスケアだけでなく全身ケアにもOK
頬や口元に加え、首や手元、肘など全身のポイントケアにも使えます。またメイク前のうるおいチャージはもちろん、日中のメイク直しや仕事の合間の保湿ケア、寝る前のパーツケアにも◎。いつでも好きなパーツに使えるので、自分好みにアレンジしてお手入れを楽しめます。
しっとり・ふっくらとした肌へ導く3種の美容エキスを配合
しっとりとみずみずしく、ふっくらと弾む肌を目指す、3種の美容液成分を配合。
とろみのある濃密なテクスチャーには、コメヌカに酵母を加えて発酵させている「コメヌカ発酵エキス※1」、5つのヒト型セラミドをミックスしている「セラミドMIX※2」を配合。さらに有機アズキから抽出した「アズキペプチド※3」がプラスされ、しっとり・ふっくらとした肌へと導きます。
※1 ハリツヤ成分 サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス
※2 保湿成分 セラミドNG、セラミドAP、セラミドAG、セラミドNP、セラミドEOP
※3 ハリツヤ成分 アズキ種子エキス

顔に貼り付けたときに剥がれづらいレーヨン素材の密着シートを採用。セラミドを含むエッセンスがしっかりと肌を包み込み、乾燥が気になる箇所を徹底保湿してくれます。
ルルルン トナーパッド
ふきとりOFF

肌のベタつきやザラつきが気になるときに
すっきりとしたつややかな肌を目指せるパッドです。拭き取りケアに使いやすい丸型のエンボスシートは、古い角質や皮脂をオフする凸凹面と、パックとして使えるフラット面の2way仕様も特徴。
無着色・無鉱物油・アルコール無配合・ピーリング成分無配合なので、拭き取りケアでも肌を刺激しすぎることなく、やさしく使えます。
容器から取り出すだけですぐに拭き取りができるので、準備の手間がなく、ピンセット付きの容器で衛生的に使える点も嬉しいですね。
朝の洗顔代わりにも使える
メイク前の導入ケアとしてだけでなく、朝の洗顔代わりや日焼け止めを塗り直す時、メイクをオフした後の仕上げの拭き取りなど、さまざまなシーンで活躍します。
汗でベタつく肌や、リフレッシュしたいタイミングにも◎。ザラつきやごわつきが気になるときに、手軽にさっと肌を美しく整えられます。時短でいつでもつややかな肌をキープできるトナーパッドです。
すっきりつややかな肌へ導く3種の美容成分を配合
さらりと軽いテクスチャーながらも、十分な保湿力を感じられる贅沢な使用感が特徴です。
タヒチ産の黒真珠をアップサイクルした「ブラックパールエキス※1」、別名“次世代レチノール”とも呼ばれている「バクチオール※2」、毛穴の目立ちが気になる肌をケア※3する「ナイアシンアミド※2」を配合。まるで光をまとうかのような、明るい素肌へと導きます。
※1 整肌成分 真珠母貝エキス
※2 整肌成分
※3 ふきとりによる

角質ケアに使いやすいエンボス仕様の不織布を採用しています。さらに、ふき取った後の肌をケアするナイアシンアミドを配合。角質ケアと肌キメケアを同時に叶えるアイテムです。
まとめ
トナーパッドは、シーンに合わせてさまざまな用途に使えるのが大きなメリット。洗顔後の拭き取りや部分パック、角質ケアや毛穴ケア、うるおい補給といった日々のお手入れに重宝します。
肌質や目的に合わせて成分を確認し、パッドの素材をチェックして選ぶことで、日々のスキンケアの満足感も上がるでしょう。
トナーパッドは年間を通して1種類を使い続けるよりも、季節や肌状態に合わせて数種類のアイテムを使い分けるのがおすすめ。いつものスキンケアのプラスワンアイテムとしてトナーパッドを取り入れて、上手に活用していきましょう。

並木 まき
時短美容家/時短美容協会代表理事
一般社団法人 時短美容協会代表理事。時短美容家・ライター・エディター・エッセイストとして活動している。
多忙を極めていた現職議員の頃に「美人すぎる市議」として各種メディアに出演。現在は美容家として活動しており、特に40代女性の美容を得意とする。









