顔のたるみを改善したい!原因と対策、自宅でできるケアを美容家が伝授

顔のたるみを改善したい!原因と対策、自宅でできるケアを美容家が伝授

顔のたるみ、気になりますよね。

「なんだか顔全体が下がって見える」

「鏡を見るたびに老けた気がする…」

そんな顔のたるみも、自宅で簡単にケアできる方法があります。今回は、顔のたるみの原因を解説し、自宅でできる効果的な対策やケア方法を、美容家である飯塚美香さんに詳しく解説してもらいました。忙しい方でもすぐに取り入れられる実践的な内容をお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

目次

顔のたるみの原因は?

顔のたるみは、見た目の印象を大きく左右する悩みの1つ。ここでは、たるみの原因をいくつかの要因に分けて詳しく解説していきます。

肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンの減少

肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンの量は、加齢とともに減少します。この減少が、皮膚のハリや弾力の低下を引き起こし、たるみの大きな原因となります。さらに、紫外線による光老化※がこれらの成分を破壊することも、たるみを進行させる一因です。

※紫外線による肌ダメージの蓄積が、シワやシミ、たるみなどの肌の老化を引き起こすこと

表情筋の衰え

顔の筋肉(表情筋)は、肌を支える重要な役割を持っています。しかし、日常生活であまり動かさない部分の筋肉は衰えやすく、それが皮膚のたるみに直結します。特に、口元や頬のたるみは、筋力低下が原因の場合が多いようです。

乾燥によるハリ不足

肌が乾燥すると、キメが荒くなりハリが失われてしまいます。水分が不足した肌は柔軟性が低下し、シワやたるみが目立ちやすくなります。また、乾燥は肌のバリア機能を弱め、老化を加速させる要因にもなります。

顔の脂肪の変化

顔の丸みをつくり出す脂肪も、年齢とともに位置が変わり、下に落ちたり、減少したりします。この脂肪の移動も、頬やあごのたるみを目立たせる大きな原因です。

血行不良とむくみ

首や肩周りの血行が悪くなることもたるみの要因です。デスクワークやスマホの使用で姿勢が悪くなることで、首や肩周りの血行が悪くなり、顔のむくみを引き起こします。むくみによって肌が重たく見えるようになり、たるみを加速させます。むくみは一時的なものですが、放置すると慢性的なたるみの原因につながります。

生活習慣やストレスの影響

睡眠不足や偏った食生活、過度なストレスは、肌の再生能力やターンオーバーを乱し、肌の弾力や健康を損ないます。また、ストレスによる体内の活性酸素の増加は、肌の老化を促進し、たるみを深刻化させる要因となります。

姿勢の悪さ

長時間のスマホやパソコン作業で首が前に出る「スマホ首」や猫背といった悪い姿勢は、顔のたるみを引き起こす要因です。悪い姿勢によって首からあごにかけての筋肉が硬くなり、たるみや二重アゴが引き起こされます。

顔のたるみの対策|自宅でできるケア

顔のたるみは日々のケアで対策できます。ここでは、自宅で簡単にできるマッサージや表情筋エクササイズ、さらに普段のスキンケアでできるたるみ対策を紹介します。

リフトアップマッサージ|たるみを引き締める基本ケア

マッサージによって顔の血行を促進し、リンパの流れを整えることで、たるみやむくみの改善が期待できます。

やり方:

1.手のひらにフェイスオイルやクリームをなじませ、滑りを良くします。

2.あご先から耳の下に向かって、フェイスラインをなぞるようにこぶしで引き上げます。

3.頬骨の下に親指を置き、頬をもち上げるようにぐりぐり円を描きながらこめかみに向かって引き上げます。

4.最後に、こめかみから首筋に向かってリンパを流すようにマッサージします。

ポイント: 強く押し過ぎないこと!優しい力で行いましょう。

<h3>表情筋エクササイズ|筋肉を鍛えて引き締める</h3>

顔の筋肉を鍛えることで、たるみを予防・改善するエクササイズです。場所を選ばず取り組めるので、毎日続けやすいでしょう。

エクササイズ1:ほうれい線予防の「あ・い・う・え・お」運動

大きく口を開けて「あ・い・う・え・お」と発声します。(声が出せない場所でする際は発声せずに行いましょう)

口をしっかりと動かし、表情筋を意識して動かしましょう。

エクササイズ2:風船を膨らませるような「頬ふくらませ運動」

1.両頬をふくらませて5秒キープ。

2.左右交互に空気を移動させながら、これを5~10回繰り返します。

首・肩周りの血行を促進するストレッチ

首や肩のこりが血行不良やむくみを引き起こし、顔のたるみに影響を与えます。簡単なストレッチで首や肩をリフレッシュしましょう!

やり方:

1.肩を大きくゆっくり回す(前後5回ずつ)。

2.首を左右に倒してストレッチする(20秒ずつキープ)。

3.頭を後ろに倒し、あごを軽く上げる動きでフェイスラインを伸ばす。

普段のスキンケアでできるたるみ対策

化粧水や美容液、クリームを塗る際は、手のひらや指を使い、下から上に引き上げるような動きで肌に優しくなじませましょう。重力に逆らう動きが、たるみ防止に役立ちます。たるみやシワへの効果が期待できる成分(レチノールやナイアシンアミドなど)が配合された美容液を取り入れると効果的です。また、紫外線は肌の張りをつくる成分であるコラーゲンやエラスチンを破壊するため、日焼け止めを毎日塗る習慣を付けましょう。

顔のたるみを速攻でカバーするメイク術

メイクで顔のたるみを速攻でカバーすることができます。具体的なチークの入れ方やハイライト、シャドウを使ったメイクテクニックを紹介します。ぜひ、この記事を参考にして、メイクで簡単にたるみをカバーする方法をマスターしてください。

チークの入れ方で顔をリフトアップ!

たるみを隠すメイクでもっとも重要なポイントは、チークを入れる位置です。頬を引き上げるように見せることで、たるみ感を目立たなくします。

やり方:

頬の高い位置(鼻の横より少し上)にチークを斜め上に向かって入れます。頬骨の1番高い部分からこめかみに向かってブラシを動かすイメージで。チークを顔の下の方に濃く入れてしまうと、たるんで見えてしまいます。チークはブラシに付けたら一度手の甲で余分な粉を払ってから、濃く付かないように調整しましょう。

ハイライトで立体感をプラス!たるみを目立たなくする方法

顔全体を立体的に見せることで、たるみが目立たなくなります。ハイライトは、光を集めて引き締まった印象をつくるのに効果的です。

やり方:

ハイライトを入れる箇所は以下のポイント:

  • 頬骨の高い位置
  • 鼻筋
  • 眉下のアーチ部分
  • 額の中心とあご先

パール感のあるハイライトをブラシや指でぼかしながら塗ると、自然な仕上がりになります。

シェーディングで輪郭を引き締める

たるみを隠すには、輪郭をシャープに見せると効果的です。シェーディングを活用して引き締まった印象をつくりましょう。

やり方:

シェーディングを以下のポイントに入れます:

  • あご下やフェイスライン(頬骨の下から耳の下までのライン)
  • こめかみ部分

シェーディングを肌色になじませるように丁寧にぼかします。ブラシを使うと自然に仕上がります。

目元メイクで視線を上に集める

印象的な目元をつくり、視線を目元に集中させることで、顔全体のたるみ感が気になりにくくなります。

やり方:

1.アイシャドウは目尻を引き上げるように横のグラデーションをつくります。

 目尻側を少し濃い色にして、目のフレームを強調。

2.アイラインは目尻を少し上向きに描き足してリフトアップ効果を演出。

3.マスカラをしっかり塗り、まつ毛を上向きにキープします。

まとめ

自宅でできる「顔のたるみケア」について解説しました。たるみの原因を知ることで、高額な美容医療や高級スキンケア商品を使わなくても、手軽にタルミケアをすることができます。

この記事で紹介したものは、自宅で簡単にできる方法ばかりなので、すぐに取り入れることができるはずです。

ぜひ、この記事を参考に毎日のケアやメイクでたるみケアを試してみてください。コツコツ続けて、理想的なお肌を目指していきましょう!

この記事を書いた人

メイク講師として全国各地で若見えメイク術を教えている。また、美容メディアを運営するほか、通販番組出演、化粧品プロデュースなど美容家として幅広く活動中。著書にメイク本「45歳から始める10歳若見えメイク」がある。

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