クレンジングの正しいやり方を美容家が解説|間違いがちなNGポイントも紹介

クレンジングの正しいやり方を美容家が解説|間違いがちなNGポイントも紹介

クレンジングはスキンケアの基本だと知っていても、自分のやり方が正しいのか自信がない人も少なくないですよね。正しいクレンジングの方法を知って、毎日のスキンケアの満足度を上げていきましょう。

今回は、美容家の並木まきさんに、クレンジングの正しいやり方ついてうかがいました。美容意識が高い人でもうっかりやりがちなNGポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

クレンジングがスキンケアに重要なワケ

クレンジングはスキンケアの基本で、美しい肌を保つために毎日欠かせないステップです。

お手入れの土台となるクレンジングがおろそかになっていれば、どんなにこだわった化粧水や美容液などを使っても、スキンケアの満足感は上がりません。そこで、クレンジングがスキンケアに重要と言われる理由を解説します。

クレンジングの正しいやり方

スキンケアの基本であるクレンジングの正しいやり方や役割について紹介します。その日の汚れはその日のうちにしっかりとオフすることで、スキンケアアイテムをしっかり肌へ届けることができます。

肌の汚れをしっかり落とす役割

日中の肌にはメイクがのっている他にも、皮脂、汗、ホコリ、花粉など、さまざまな汚れが付着します。メイクや汚れをきちんと落とさないままだと毛穴に詰まり、肌トラブルを起こす原因にもなってしまいます。

また、メイクの油分やウォータープルーフのコスメは水だけでは落ちにくいために、クレンジングが必要です。その日の汚れをその日のうちにオフするためにも、クレンジングの役割は大きいと言えるでしょう。

毛穴詰まりやニキビを防ぐ

皮脂やメイクが毛穴に残っていると、角栓や毛穴の黒ずみだけでなくニキビの原因にもなってしまいます。クレンジングで余分な油分や汚れを取り除くことは、肌を清潔に保つだけでなく、ニキビや毛穴汚れの発生も防ぎやすくなるでしょう。

スキンケアのなじみを良くする

クレンジングを怠ると、肌に残った汚れがじゃまをして、化粧水や美容液が肌になじみにくくなる場合もあります。

間違ったクレンジング方法

せっかくクレンジングをしても、間違った方法だと、肌トラブルの原因になってしまいます。丁寧にクレンジングをしているつもりでも、知らずにやってしまいがちな「間違いクレンジング法」を紹介します。

クレンジングの時間が長過ぎる

「しっかり落としたいから」と何分もクレンジングを肌になじませるのは、スキンケアの視点ではおすすめできません。

長時間のクレンジングは必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥を引き起こす原因にもなります。使うクレンジングにもよりますが、肌にクレンジングをなじませる時間は30秒〜1分程度を目安にするといいでしょう。

パッケージに推奨時間が書かれていることもあるので、新しいクレンジング料を使用する前には、注意書きを必ずチェックしましょう。

すすぎが不十分

クレンジングを洗い流す時に、すすぎ残しがあると肌荒れや毛穴が詰まる原因になってしまいます。特に髪の生え際やフェイスライン、小鼻の周りは、すすぎ残しやすい部分です。自分では丁寧にすすいでいるつもりでもクレンジング剤が残りやすいことから、鏡を見ながら洗い流すといいでしょう。

また、オイルタイプやバームタイプのクレンジングの場合は、洗い流す前に「乳化」のひと手間ですっきり落としやすくなります。「乳化」とは水と油が混ざり合うことです。クレンジングをなじませた肌に指で少量の水をなじませると白濁してくるのが「乳化」。その後水で洗い流してください。

熱いお湯による肌への負担を避けるために、32〜34℃程度のぬるま湯で20回程度すすぐのがおすすめです。

ダブル洗顔不要のクレンジングなのに洗顔をする

ダブル洗顔不要のクレンジングの後に追加でさらに洗顔をしてしまうと、肌のうるおいを奪い過ぎて、乾燥やカサカサ肌の原因となる場合もあります。自己判断をせずに、製品の使用方法を守って使いましょう。

もしクレンジングの後にベタつきやヌルつきが気になるならば、すすぎが不十分の可能性もあるので、ぬるま湯でしっかりと洗い流すようにしましょう。

よくあるクレンジングの悩み

ここからは、クレンジングにまつわるよくある悩みを紹介していきます。当たり前だと思っていたことでも、改めて見直してみるとクレンジングの満足度が劇的に上がるかもしれません。

メイクがしっかり落ちない

メイクがしっかり落ちないのは、「クレンジングとメイクが合っていない可能性」が高いでしょう。

たとえば、ウォータープルーフのメイクを落とすなら、油分を多く含むオイルタイプやバームタイプを使うなど、メイクの種類に合わせて選ぶことが必須です。アイメイクだけの落ちが悪いと感じる場合には、クレンジングの前に、ポイントメイクリムーバーで落としておくとよいでしょう。

またクレンジングをなじませる時間が短過ぎると、メイクや汚れを浮かし切れず、メイク落ちが悪いと感じることもあります。クレンジングを肌になじませる時間が短過ぎないよう、気をつけることも大切です。

クレンジング後に肌がつっぱる

クレンジングをした後に肌のつっぱりを感じる理由としては、洗浄力が強過ぎる可能性があります。またクレンジングの時間が長過ぎたり、温度が高過ぎるお湯で洗い流したりしても、クレンジングの後につっぱりを感じやすくなります。

対策としては、クレンジングと洗顔後すぐに保湿ケアをすることがあげられます。すぐに保湿をしてもなおつっぱる時には、クレンジングの洗浄力を見直し、今よりも弱いものを試してみるといいでしょう。水分と油分をバランス良く含むミルクタイプやクリームタイプのクレンジング剤や、保湿成分を配合したバームタイプやジェルタイプがおすすめです。

また最近のクレンジングはスキンケア成分を多く含んでいるものもあります。セラミドやヒアルロン酸、レチノール、ナイアシンアミドなど、配合成分をチェックして選んでみてもよいでしょう。

まとめ

今回は、クレンジングの正しいやり方を、美容家の並木まきさんに紹介していただきました。

クレンジングをしてもメイクが落ちなかったり、洗顔後には顔がつっぱったりといったありがちな悩みは、クレンジングの選び方や洗い方に気をつける必要があります。自分に合ったクレンジングを選べば、きれいな肌をキープして、メイクのノリも良くなり、うれしいこといっぱいですね。

ぜひこの機会に正しいクレンジングの方法を覚えて、スキンケアの満足度を高めていきましょう!

この記事を書いた人

一般社団法人 時短美容協会代表理事。時短美容家・ライター・エディター・エッセイストとして活動している。多忙を極めていた現職議員の頃に「美人すぎる市議」として各種メディアに出演。現在は美容家として活動しており、特に40代女性の美容を得意とする。

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