美容液の効果とは?上手な使い方やおすすめの配合成分を美容家が解説

美容液の効果とは?上手な使い方やおすすめの配合成分を美容家が解説

美容液は選び方によって、スキンケアへの納得感が変わります。悩みや使用方法に特化したたくさんの美容液が販売されてますね。選択肢が多いからこそ、自分に合うものを見つけて適切な使い方を心がけることが、満足度を上げるポイントです。

そこで、今回は、美容家の並木まきさんに、普段取り入れていらっしゃる美容液の役割について伺いました。上手な使い方や使うタイミング、選び方などを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

美容液の役割とメリット

美容液の役割とメリットを知って、毎日のスキンケアにおける満足度と納得感を上げていきましょう!まず、一般的な役割とメリットを解説します。

美容液の役割

美容液には、特定の悩みに対応する成分にこだわってつくられているものが多いです。たとえば、美白※をうたう医薬部外品の美容液にはビタミンC誘導体やアルブチンなどの有効成分を配合し、保湿を掲げる美容液にはヒアルロン酸やセラミドなどが配合されています。

美容液は肌を整えるのが目的の化粧品で、後に乳液やクリームを使う準備を整えるブースターの役割をもつものもあります。また、メーカーのこだわわりが詰まった美容液は、より満足度の高いスキンケアへと導く存在です。

※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

美容液を使うメリット

美容液を使うメリットはたくさんあります。集中ケアに使えるもの、角質への浸透にこだわったもの、エイジングケア(※年齢に応じたお手入れのこと)を目的としたものなど、さまざまな美容液があり、目的に応じて取り入れられることがメリットです。

自身の肌状態に応じて、必要な美容液を選びましょう。

美容液の上手な使い方

美容液は、使い方を意識することによって日々のスキンケアにおける満足度を高めます。ここでは、美容家が実践している上手な使い方を解説します。

美容液を使うタイミング

美容液を使う場合は、パッケージなどに書かれている使用の順番を守ることが重要です。

多くの美容液はメーカー側が肌状態や他の化粧品との相性を考えて、ベストなタイミングを決めています。メーカーが決めたタイミングに従うことがスキンケアの満足度を上げる大事なポイントです。

基本的にはクレンジングのあとに化粧水で整えた後、乳液やクリームの前に使うものが多いですが、ブースタータイプの「導入美容液」と呼ばれる製品は化粧水の前に使うようつくられています。製品の特徴によって推奨されているタイミングが異なるので、使う前には箱やパッケージに書かれている順番を忘れずにチェックしましょう。

効果的な使い方

美容液を効果的に使っていくためにまず意識しておきたいポイントは、しっかりと肌を保水しておくこと。化粧水はささっと、美容液はこだわって、となりがちですが、実は保水の工程と充実が大切です。

美容液を塗布する前に、化粧水や化粧水マスクで丁寧に肌に水分を届けると良いでしょう。この工程を習慣にすることで、成分の浸透※効率を高めることにつながります。

そのうえで、「適量を守ること」が重要です。使う美容液によっても気をつけるべきポイントはやや異なりますが、つける量が足りなければ満足度が下がりますし、反対につけ過ぎると肌トラブルやベタつきの原因となる場合もあります。

また美容液をつける時には、ゴシゴシとこすりつけず、顔を手のひらで包み込むようにして押さえるようにするのもポイントです。

その他、悩みがある部分にピンポイントで使うのもおすすめです。目元の小ジワ、ほうれい線、シミなどの気になる部分に、少量を重ねながらトントンと優しくなじませましょう。

美容液に納得感を得るには、ある程度の期間は継続して使い続けることが必要です。即効性を期待し過ぎずに、肌のターンオーバー周期とされる28日間程度は続けて使い続けてから相性を判断するといいでしょう。

※ 角質層まで

【肌の悩み別】美容液の選び方

肌の悩みによっても、美容液の選び方は変わってきます。主な肌の悩みに応じた美容液の選び方を解説します。

乾燥

乾燥や肌のつっぱりがある時にはバリア機能が低下している可能性があるので、高保湿成分が豊富な美容液を選びましょう。注目したい成分としては、ヒアルロン酸・セラミド・スクワラン・グリセリンがあげられます。

テクスチャーとしてはとろみのあるタイプやジェル状になっている美容液を選ぶと、乾燥した肌を覆うように感じられて、満足度が高いでしょう。

エイジングケア※

年齢に応じて気になる部分をお手入れするならエイジングケア※をうたっている美容液を選びましょう。注目したい成分は、レチノール(ビタミンA)やナイアシンアミド、ペプチドやアスタキサンチンがあげられます。

エイジングケア※に向けた美容液は選択肢も多いので、迷ってしまったら「集中美容液」と書かれた製品や、シワ改善を訴求した医薬部外品から選ぶのも一案でしょう。

※年齢に応じたお手入れ

シミ、乾燥によるくすみ

シミが気になる場合は、美白※有効成分を配合した医薬部外品の美容液が適しています。注目したい美白※有効成分としては、ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸やコウジ酸があげられます。

乾燥によるくすみは気になる場合は、保湿が重要になるので、保湿成分が充実した美容液を選びましょう。

※ メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

ニキビや皮脂

ニキビが気になる場合は、ニキビを防ぐ有効成分を配合した医薬部外品の美容液が適しています。注目したい有効成分には殺菌成分のサリチル酸やイソプロピルメチルフェノール、抗炎症成分であるグリチルリチン酸ジカリウムやアラントインがあります。

皮脂分泌が多い場合は、皮脂分泌を抑えるライスパワーNo.6を有効成分として配合した医薬部外品の美容液がおすすめです。ニキビや皮脂が気になる肌へは、お手入れによるベタつきを極力減らすため、油分が少なく、さらっとしたテクスチャーの美容液や部分用美容液を選びましょう。

毛穴

毛穴の悩みは、大きく分けて開き毛穴・黒ずみ毛穴・たるみ毛穴に分けられます。よって、毛穴の状態に応じて注目したい成分も異なります。

たとえば、角栓や酸化した皮脂による黒ずみ毛穴なら、古い角質を柔らかくするAHA(フルーツ酸)やBHA(サリチル酸)を配合している美容液を選ぶといいでしょう。

最近ではアゼライン酸も注目されているので、毛穴が気になる人はぜひチェックしてみてください。

まとめ

今回は、美容液のメリットや使うタイミング、選び方を美容家の並木まきさんに紹介していただきました。美容液を選ぶ時には、肌タイプに合っているかを見極めることが上手なスキンケアへの第一歩です。さらには続けやすい価格帯であることや、使用感が好みであるかどうかも重要なポイントです。気になる肌悩みに合わせて、自分が続けやすいと感じる製品を上手に取り入れていきましょう。

この記事を書いた人

一般社団法人 時短美容協会代表理事。時短美容家・ライター・エディター・エッセイストとして活動している。多忙を極めていた現職議員の頃に「美人すぎる市議」として各種メディアに出演。現在は美容家として活動しており、特に40代女性の美容を得意とする。

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