肌を整える方法を美容家が伝授!キメの乱れ度チェックもあり

肌を整える方法を美容家が伝授!キメの乱れ度チェックもあり

キメとは、肌表面にある細かな溝と盛り上がりでできた、編目状の模様のことです。この「キメ」が細かく整っているほど、肌はつるんとなめらかに見えます。しかし「自分のキメの状態がわからない」「キメを整えるって具体的にはどんなお手入れをすればいいの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は美容家の上田麻里さんに、肌のキメを整えるために普段取り入れている方法についてうかがいました。キメが乱れているかチェックする方法や、キメが粗くなってしまう原因なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

あなたの肌のキメは大丈夫?乱れ度をチェック

皮膚を拡大すると、三角形の網目状になっています。この網目の形が均一で規則正しく並んでいて、溝が浅く細かいほど「キメが整っている」状態とされています。

マイクロスコープなどで肌を拡大することで確認できますが、日常的に行うのは難しいですよね。キメの乱れは、以下のようなサインでチェックできますよ。

化粧のノリが悪いと感じる

肌のキメが乱れると、肌表面のなめらかさが失われるため、ファンデーションが均一にフィットしにくくなります。するとムラになったり、粉っぽく見えたりすることがあります。

ベースメイクをするとより毛穴が目立つ、時間が経つとヨレたり浮いたりしやすくなるのも、キメが乱れているサインです。

ツヤがなく、くすみが気になる

美しくキメが整った肌は、光を反射してつるんとなめらかに見えます。肌がどんより暗く見えたり、ツヤが感じられない場合は、キメが乱れて光をうまく反射できていない可能性があります。肌の水分不足や、余分な角質が蓄積していることでキメが乱れ、くすんで見える場合もあります。

部分的にテカりが気になる

「Tゾーンは脂っぽいのに、頬や口元などは乾燥している」と感じることはありませんか?水分と油分のバランスが崩れ、肌内部は乾燥しているのに表面はベタつく「インナードライ」の状態は、キメの乱れにつながります。

また角質層の水分が不足すると、キメがふっくらと整った良いコンディションを保てなくなります。バリア機能が正常に働いていなかったり、代謝が低下し古い角質が肌表面に溜まってしまうことも、キメが乱れる原因となります。

肌のキメが粗くなる原因

肌のキメが乱れる原因はさまざまですが、ターンオーバー(肌が生まれ変わるサイクル)が大きく関係しています。肌の新陳代謝がうまく行われなくなると、古い角質が肌表面に残りやすくなります。逆に、未熟な肌細胞が誤って肌表面に出てきてしまうこともあり、どちらもキメの粗い肌につながります。いま一度、スキンケア方法や生活習慣などを見直してみてください。

乾燥

キメの整った肌は、角質層に十分な水分を含み、ふっくらとした状態を維持しています。しかし乾燥が進むと、水分不足で皮膚表面がしぼんだようになり、キメの凹凸が目立つようになります。

また乾燥により肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなることも、キメが乱れる原因に。毎日のスキンケアで水分を補い、乾燥が気になる季節は加湿器で湿度を上げるなどの対策で、肌のうるおいを守ることを心がけてください。乾燥が進んだ肌にはスキンケアの際の摩擦も負担になるため、フェイスマスクで「貼る化粧水補給」がおすすめです。

摩擦

皮膚の表面にある角質層は約0.02mmと言われています。ラップ1枚分程の薄さしかなく、大変デリケートです。クレンジングや洗顔などの際に強い摩擦が加わると、この角質層が傷ついてしまい、キメの乱れにつながります。

また摩擦によって炎症を繰り返すと、肌が厚く硬くなり、キメが粗くなってしまうことも。スキンケアの際はできるだけ肌に優しく触れることで、摩擦による刺激を避けるようにしてください。

クレンジングや洗顔時もなるべくこすらないようにして摩擦を避けましょう。肌と指の間のクッションになるように、バームタイプやジェルタイプなど厚みのあるタイプのクレンジング剤がおすすめです。

紫外線

紫外線の中でも「UV-A」と呼ばれる波長は、肌の奥深くまで届き、肌の弾力やハリを保つための構造にダメージを与えます。すると肌がたるみ、キメのラインがゆるんだ状態に。

また「UV-B」は、肌表面の角質層にダメージを与え、キメの構造が乱れやすくなります。さらに肌をダメージから守ろうとする働きで、角質が厚くなり、不均一になるなどの影響もあります。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や食生活の乱れにより、栄養が偏った状態が続くと、肌のターンオーバーや修復力が低下してキメの乱れにつながります。さらに自律神経やホルモンバランスが乱れることも、肌の水分保持機能や新陳代謝低下の要因になります。

また運動不足や冷え、ストレスなどにも注意が必要です。血流が悪くなると、肌へ十分に栄養が行き届かなくなり、キメの荒さが目立ちやすくなります。

肌のキメを整える方法

肌のキメを整えるためには、ターンオーバー(肌が生まれ変わるサイクル)が正常に機能することが大切です。 肌には常に優しく触れることを心がけ、スキンケアでしっかりとうるおいを保ちながら、体の内側からのケアにも意識を向けてみてください。

洗顔やクレンジングは優しく行う

朝晩の洗顔には、できるだけ肌に負担をかけない洗顔料やクレンジングを使用し、肌のうるおいを守りながら汚れを落とすことが大切です。洗顔料は、アミノ酸系洗浄成分などを使用した低刺激のものを選び、ふわふわの泡で優しく洗うようにしましょう。

また夜のメイク落としの際は、メイクの濃さに合わせてクレンジングを変えるのがおすすめ。普段はマイルドな使用感のミルクタイプやクリームタイプを使用し、しっかりメイクの日はバームタイプやオイルタイプのクレンジングを使用するなど、使い分けるとよいですよ。

十分な保湿をする

肌のキメを整えるためには、肌の水分量をしっかりとキープすることが大切です。保湿力の高い化粧水を、手やコットンなどに取り、肌全体に十分に水分が行き渡るようになじませます。「セラミド」や「ヒアルロン酸」「グリセリン」などの保湿成分を配合したものがおすすめです。

また、フェイスマスクを使用して水分をたっぷり補給するのもおすすめ!シートの密着効果で角質層への浸透力を高め、肌表面がふっくらとやわらかくなることで、キメの整った肌へと導きます。

角質ケアアイテムを取り入れる

肌表面に古い角質が溜まると、肌がゴワつき、キメが乱れる原因に。週1〜2回、定期的に酵素洗顔や「AHA(フルーツ酸)」など、角質ケア成分を配合したアイテムを取り入れましょう。

余分な角質を除去することで、つるんとなめらかで、キメの整った肌を育むことができます。また、化粧水や美容成分の浸透※もアップするので、水分たっぷりのふっくらとした肌に!

※ 角質層まで

外出時には日焼け止めを塗る

紫外線は、季節を問わず1年中降り注いでいます。朝のスキンケアの際には、必ず日焼け止めを塗るようにしてください。1円玉2枚分程度を目安に、こすらずムラのないように顔全体に塗り広げます。

日常使いであれば「SPF30・PA+++」程度で、肌への負担が少ないものがおすすめです。レジャーの際は、SPF・PA共に高い数値のものを使用するなど、シーンに合わせて選んでください。

生活習慣を整える

肌のキメを整えるためには、体の内側からのケアも重要です。理想の睡眠時間は人により異なりますが、6~8時間程度を目安に、深い睡眠を得られるように心がけましょう。日中受けた肌のダメージを修復し、ターンオーバーを正常に保つことに繋がります。

また「タンパク質」や「ビタミンB群」「ビタミンC」などを含む食材を積極的に摂る、1日1.5~2Lを目安に、常温の水をこまめに補給することで、血流を促進することも大切です。

まとめ

今回は、肌のキメを整える方法を、美容家の上田麻里さんに紹介していただきました。肌のキメは、年齢や肌質だけでなく、乾燥や摩擦、紫外線、生活習慣といった日々の積み重ねに大きく左右されます。キメの乱れが気になるという人は、お手入れの際に肌をこすらず優しく扱いながら、十分にうるおいを保つことを心がけましょう。

内側からのケアとともに継続することで、肌は少しずつ本来の美しさを取り戻すはずです。できることから取り入れて、なめらかにうるおって透明感あふれる肌を育んでくださいね。

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