お肌の透明感を阻害する炎症と、ソメイヨシノ
ニキビができやすい、肌をこするようなスキンケアやマッサージを習慣的に行っている、ニキビや傷の跡がなかなか消えない、といったお悩みを持っている方。お肌に慢性的な炎症が起きているのかもしれません。
今回は、お肌の透明感を阻害するその「炎症」と、抗炎症作用のあるソメイヨシノ葉エキスについて、ご紹介します。
透明感を阻害する「炎症」
紫外線、乾燥、ターンオーバーの乱れ、顔をこする・叩く、強い力での顔面マッサージ、お肌に合わない化粧品の使用などによって引き起こされる炎症。これが改善されないまま慢性的な炎症を起こしている状態になると、メラニンの生成が増え、全体的にお肌がくすんでしまう原因となることがあります。ニキビや傷、虫刺されなどの局所的な炎症では、「炎症性色素沈着」と呼ばれるシミを作ることも。
つまり、炎症とは、お肌の透明感を阻害する要素なのです。
ソメイヨシノ葉エキス
ソメイヨシノの葉から抽出したソメイヨシノ葉エキスは、お肌の透明感を阻害する炎症を抑える効果のある美容成分です。
国花に選ばれ、お花見や100円硬貨など、日本を象徴する花とも言われるサクラ。平安時代以前から鑑賞していたとされていて、歴史書「日本書紀」や「古事記」にもその記述を見ることができます。
その中でも、圧倒的人気を誇るのがソメイヨシノという品種です。今では、全国に植えられているサクラの約80%がソメイヨシノだとされており、観賞する以外にも、花の塩漬けは桜湯としてお祝い事に、葉は桜餅を包むのに、また、幹の中心は建築材や器具材、版木などに、樹皮は細工物の材料として古くから愛されてきました。
そのソメイヨシノの葉から抽出したエキスは、かゆみの原因となるヒスタミンやアラキドン酸、カラゲニンが過剰分泌されるのを抑えたり、かぶれ(接触皮膚炎)の原因となるパラフェニレンジアミンを抑制したりする効果が。これによって炎症、肌荒れ、かゆみの改善が期待されます。
さらに、シミや色ムラの原因となるメラニンが生成されるのを抑制するはたらきもあることから、透明感のあるお肌を作るのに効果的な成分だといえますね。
ソメイヨシノのすばらしさは、春のお花見の時だけに感じられるものではなかったんですね。ソメイヨシノ葉エキスを日本人の美しいお肌づくりへ、ぜひ、取り入れてみてください。