五感で捉える感性で、心までうるおうフェイスマスクを
ベストなフェイスマスク、とはどんなフェイスマスクか。
美容成分がたっぷり含まれているものや多くの美容液をじっくりお肌に届けられるもの、肌に優しいものなど……。それももちろん大切ですが、それだけでも物足りないのだと、ルルルンは考えています。
毎日のケアが楽しくなるようなパッケージデザイン、
チャックを開けた時の音、
シートを広げた時の香り、
シートを肌にのせた時の心地よさ、
触れるだけでうるおいが感じられるような美容液の粘度……。
みなさんの忙しく大変な毎日において、肌だけでなく心までうるおいで満たしてほしい。その思いから、このたびルルルンは、みんなの“感性”や“感情”に注目しました。
感性は、五感で捉える
例えば、森に行くと、木々の緑と花の鮮やかな色(視覚)、木や花の香り(嗅覚)、渓流のせせらぎと鳥の声(聴覚)、肌をかすめるそよ風(触覚)のすべてを“感性”として受け止めて「気持ちよくて癒される」と感じます。
ハンバーグを食べる時は、舌にのせた時の味覚だけでなく、したたる肉汁(視覚)、ソースが鉄板でこげる匂い(嗅覚)、ジュージューいう音(聴覚)、ナイフを入れた時に感じる弾力(触覚)、これもすべて“感性”として受け止めてから「おいしい」と感じるのだそうです。
ここでいう“感性”とは、人がもつ5種類の感覚(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を総合的に受け止める能力のことをいいます。人間は、この五感を駆使して好きなものを好き、気持ち良いものを気持ち良いと直感的に感じる(感性)ようにできているらしいのです。四季折々の自然が豊かな日本に住む私たちは、この感性が特に豊かであるとも言われています。
フェイスマスクが感性に訴える!研究結果
人の感性や五感についての研究を始めるにあたって、ルルルンは、横浜国立大学大学院環境情報研究院の岡嶋克典教授と共同研究を始めました。
岡嶋教授とは、横浜国立大学大学院環境情報研究院の教授であり、五感情報工学の第一人者。誰もが暮らしやすい視環境設計や、情報工学や心理物理学を使った質感工学の分野で活躍されています。
以前ご紹介した「ルルルンフェイスマスクを形づくる素材たち」では、コットン、レーヨン、マイクロファイバーなど様々な原料があることをお伝えしましたが、この細かい配合を調整し、厚みも0.1mm の違いをつけたシートを用意し実験を開始しました。
今回の研究では、10代から50代の女性にそれらのシートを使ってもらい、それぞれの「なめらかさ」「やわらかさ」「好き嫌い」「肌当たり」「心地よさ」「密着感」「想定価格」「使いやすさ」「ぷるぷる感」の9つの項目について、手に取った瞬間、顔にのせた瞬間、5分後、9分後、外した後それぞれにおいて評価をしてもらいました。もちろん実験参加者には、シートがどう違うのかは伏せた形で評価してもらっています。
なめらか=好き?
まずこの実験をしてみてわかったことは、フェイスマスクの素材や厚みによる微妙な違いを捉えることができ、さらにその感覚の違いを点数という数値として評価できること。その上で、「なめらかさ」「やわらかさ」「好き嫌い」「肌当たり」「心地よさ」の5つの項目における評価の傾向が類似していることが明らかとなったのです。
なめらかであれば好き、肌当たりがよければ心地よさを感じるといった具合で、5つの項目には相関関係があるようです。
その一方で、密着感が高いからといって高価そうに感じることはない、ぷるぷる感があるからといってやわらかに感じることはないといったように「密着感」「想定価格」「使いやすさ」「ぷるぷる感」の類似度はそれほどみられませんでした。
厚ければ厚いほどいい?
さらに今回の研究で明らかとなったのが、それぞれの素材に適した厚みがあるということ。
実験参加者からの事前アンケートでは「価格は厚さで判断した」「薄いと安っぽく感じる」とのコメントがある一方で、例えば100%のコットンでできた厚みを持たせたシートに関しては、「厚すぎて硬さを感じ、使っているうちにゴワゴワしてきた」というコメントが多くみられました。つまり、単純に厚ければ評価が高い、薄ければ評価が低いわけではないということが、しっかり数値で証明されたのです。
また厚みだけでなく、素材の細かい配合比率、時間経過によるわずかな違いを認識し、そこに心地よさの違いを感じることができるということが、改めて証明されたのです。
感性や五感にもうるおいをもたらすフェイスマスクを目指して
実はリニューアルされたルルルンのシートは岡嶋教授との実験をもとに開発したシートを採用しているんですよ。
今回はシートの種類や厚みについての研究結果をご紹介しましたが、そのほかにも、配合成分のバランスや美容液の粘度、パッケージデザイン、シートの種類・厚み、マスクの取り出しやすさ・広げやすさを、岡嶋教授と一緒に一つずつ検証し、サンプルを作成し、また検証しを繰り返し、みんなの感性や五感とつながることができるようなフェイスマスクをつくりあげていきたいと思っています。
またひとつずつ実験についてご報告していきたいと思っているので楽しみにしていてくださいね。