4千年の歴史もつ生薬の王・甘草で肌荒れを防ぐ
グリチルリチン酸2kは、カタカナばかりで少しむずかしい名前ですが、4千年も前からその効果が知られているともいわれている甘草のエキスから取れた美容にも有効な成分。
今回は、そのグリチルリチン酸2kと甘草について、ご紹介します。
グリチルリチン酸2kとは
グリチルリチン酸2kは、甘草(カンゾウ)の根っこから抽出された成分。
甘草とは、「生薬の王」とも呼ばれるマメ科の植物です。4千年も前から薬草として使用されていたとされ、古代アッシリアの粘土板(タブレット)や古代エジプトのパピルスにも甘草の存在が記録されているんです。
エキスを抽出するときは乾燥させたものを使用しますが、綺麗な紫色または赤色の花を咲かせるので、植物としても人気。北半球の温帯から亜熱帯の比較的温かい地域に分布していて、薬用にするものは、ロシアの南部や中国の北部から南ヨーロッパにかけて、日当たりのよい乾燥した砂地に生育しています。
スキンケア用品だけでなく、化粧品や育毛剤、入浴剤、歯みがきの成分としてよく使用されます。また、名前のごとくその根には甘みがあり、食品の甘味づけとして使用されることも多くあるので、口にしたことのある人も多いはず。
グリチルリチン酸2kの美容効果
甘草から取れるグリチルリチン酸2kには、抗炎症作用、抗アレルギー作用、線維芽細胞増殖作用があります。
肌荒れ・ニキビ
グリチルリチン酸2kは、のどのはれや痛みを鎮めるトローチや、湿布などにの医薬品に使われるほどの強い抗炎症作用をもっています。また、鼻や胃の粘膜の炎症を鎮める目的では鼻炎薬や胃腸薬、目の炎症を鎮める目的では目薬など、一般医薬品として幅広く使われているんです。
お肌に塗布すれば、赤い肌荒れやニキビの炎症を抑えてくれる効果が期待されますね。
シワ・たるみ
グリチルリチン酸2kには、線維芽細胞増殖作用もあります。線維芽細胞とは、お肌のハリや弾力のもととなるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す細胞のこと。これを増やす作用があれば、お肌にハリが生まれ、シワやたるみも改善させる効果が期待されます。
4千年前から重宝された甘草の力
医薬品にも使われる生薬の王・甘草。美容効果ももちろんですが、4千年も前からその効果が知られていたのだから驚きです。
そんな甘草の根から抽出したグリチルリチン酸2kをふんだんに配合した、ルルルンフェイスマスクをお肌にのせて、4千年の歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか。