美肌を守るキーワード「28℃」と「ビタミンD」
肌の温度が「28℃」以下になると、肌から水分が蒸発しはじめる
冬になると肌に乾燥を感じるという方が多くいます。
特に冬に乾燥肌が気になるという原因には、
- 湿度の高い方から低い方へ移動するという水自体の性質
- 体温を下げないようにと血管を縮めることにより、皮膚の健康維持に必要な栄養が届かずバリア機能の低下が起こる
などがありますが、近年「皮膚の温度低下」が乾燥をもたらすという研究が注目されています。
その境界線となる温度こそがキーワード「28℃」。これを下回ると肌自身の保湿能力が弱まっていくのだといいます。
28℃以下で保湿能力が弱まるのは、タイトジャンクションのせい
肌の一番外側である角層のひとつ奥にある顆粒層。そこに、タイトジャンクションという物質が存在しています。
タイトとはすき間のないという意味、ジャンクションは接合を意味しますが、「タイトジャンクション」とは、鎖のようにして細胞と細胞の間をすき間なく結合する細胞間結合装置のこと。
細胞と細胞の間を通ってやってくる異物の侵入や、身体の中にとどめておくべき物質が逃げるのを防ぐ働きをしているため、外的異物と接触しやすい皮膚や気管、腸管などで特に多く見られます。
そのタイトジャンクション。28℃を境にゆるんでしまうんだそう。
すると、水分が細胞間を通過できるようになり、皮膚の奥で保たれていた水分が、どんどん肌の表面から蒸発し、乾燥していってしまいます。
さて、どうすればタイトジャンクションを強くできるんでしょうか。それがふたつ目のキーワード「ビタミンD」です。
ビタミンDとは、骨の健康や筋力アップに欠かせない栄養素として知られていますが、タイトジャンクションが生み出される過程にアプローチする働きも併せ持っているんです。
しかしながら、現代の、特に女性は「ビタミンD不足」だと言われています。ご存知でしたか。
その理由は「紫外線」にあります。
ビタミンD生成のために紫外線が必要なのです。
日焼けやシミ、皮膚がんまで、紫外線の害が広く知られるようになり、日焼け止めや日傘などばっちり紫外線対策をしている人が増えたから。その結果、現代女性にビタミンDが不足しているんです。
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