セラミドの種類と、植物由来のこんにゃくセラミド
お肌に存在するセラミドは、細胞間脂質の主成分であり、お肌のバリア機能やうるおい肌を保つための機能を果たしているものです。加齢などによってセラミドが減少すると、乾燥やシワ、肌荒れの原因となることもあるんです。
このお肌のセラミド不足を、外から補おうとするのが、美容成分としてのセラミドです。
セラミドの種類と特徴
美容成分としてのセラミドには、優れた保湿効果があり、お肌の水分保持に役立ちますが、その原料、作られ方などによって複数の種類があります。
ここでは、代表的なセラミドの種類とその特徴について、みてみましょう。
植物セラミド
植物セラミドとは、コメ、とうもろこし、大豆など、植物から抽出したセラミド。植物由来であるため、お肌に優しいのが特徴です。ルルルンでは、ユズセラミド、コメセラミド、パイナップル果実エキスなどを使っている商品がラインナップされています。
動物セラミド
動物セラミドとは、馬などの動物の脳や脊髄などから抽出したセラミド。動物由来であるため、人間のセラミドとその構成が似ているのが特徴。これによって浸透性が高くなり、保湿力に優れます。ただし、ヨーロッパを中心とする動物愛護、狂牛病問題などをきっかけに、最近では動物由来のエキスを避ける風潮がみられます。
ヒト型セラミド
ヒト型セラミドとは、酵母を使ったセラミド。人間の皮膚に含まれるセラミドに似せた形で作られているため、保湿力や浸透力に優れており、お肌に優しいという特徴があります。
合成セラミド
合成セラミドとは、分子構造をセラミドに似せた成分。「疑似セラミド」とも呼ばれ、石油原料から化学的に合成して作られます。価格が安価なのが特徴。
植物由来のこんにゃくセラミド
ここまででご紹介したセラミドの種類のうち、今回は、こんにゃく由来の植物セラミドである、こんにゃくセラミドに注目しました。
こんにゃくセラミドとは
こんにゃくセラミドとは、その名の通り、こんにゃく芋に含まれるセラミドのことを指します。特に、セラミドとグルコースが結合したスフィンゴ糖脂質、グルコシルセラミドが多く含まれていて、これは、セラミドを生み出すための材料となります。このグルコシルセラミドは、こんにゃく芋のほか、小麦、コメ、とうもろこしなどにも含まれているんですよ。
こんにゃくセラミドは、こんにゃくからとれたセラミドをナノレベルの粒子にまで細かくしたもの。この細かさで、動物セラミドのような浸透力の高さを実現しています。
こんにゃくセラミドの美容効果
そもそも、私たちのお肌に存在しているセラミドは、角層において水分の蒸散を調節したり、外部刺激からのバリア機能のために不可欠なもので、保湿や外部刺激による肌荒れの抑制に重要な役割を担っています。そして、このセラミドは加齢などによって減少してゆき、乾燥やシワなどの大人肌特有のトラブルを引き起こすこともあるのです。
このため、こんにゃくセラミド(グルコシルセラミド)でセラミドを外から補ってあげることは、保湿やバリア機能の改善、ひいては大人肌特有の肌トラブルを改善して若々しい肌を保つことにも役立ちます。さらに、こんにゃくセラミドに含まれるグルコシルセラミドの抗酸化作用、こんにゃく芋はアレルゲンになりにくいというのも合わせて注目したい点ですよね。