保湿に必要なこととは?冬の乾燥肌対策まとめ
お肌の渇きが気になる季節がやってきました。
乾燥を防ぐ「保湿」は、ぬかりなく行っていますか?
冬は、湿度が低く肌の水分を奪っていくだけでなく、気温が低いことで汗の分泌が減ったり代謝が鈍くなったりして、特に乾燥しやすい時期。
そんな冬の乾燥を乗り越えるべく、肌の乾燥がもたらすトラブルから保湿に必要なものまで、詳しく解説します!
あらゆる肌トラブルの根源、乾燥
まず、乾燥した肌はバリア機能が低下した状態にあります。バリア機能は、肌内部の水分を保ち、紫外線や気温の変化、埃や雑菌といった外部の刺激からお肌を守る大切なはたらきなのですが、お肌が乾燥することで、本来の機能を果たせなくなってしまっているのです。
さらに、化粧水は、「貼る」時代へ。うるおいをじっくり届けるフェイスマスクでもご紹介した通り、乾燥はバリア機能を弱めるだけでなく、肌の内部で様々な現象(トラブル)を引き起こすことが近年の研究により徐々に明らかになってきています。
例えば、ハリや弾力に必要なコラーゲンやエラスチン。これらは乾燥によって破壊・分解され、減少し、たるみやシワなどの皮膚老化を引き起こします。
さらに、乾燥によって酸化や糖化が進むことで顔全体がくすみ、また刺激物質が肌の中で放出されることで肌荒れが起きたり、敏感肌に近づいてしまったりということも。つまり、乾燥は、あらゆる肌トラブルの根源であるのです。
保湿に必要なこと5
乾燥対策のスキンケア「保湿」。みなさんは正しい意味をご存知ですか。
文字通り「湿」り気を「保」つこと。
この「保つ」がポイントで、水分を与えることは本来の保湿ではなく、水分を保持することこそが真の保湿だといえます。ここでは、保湿に必要なものについて、5つのポイントにまとめてご紹介します。
Point1. 保湿成分を補うこと
お肌にはすでに水分を保つための保湿成分が備わっています。
毎日のスキンケアでは、この保湿成分をサポートしてくれる美容成分を与えてあげることが重要。ここでは、代表的な保湿成分についてご紹介しますね。
セラミド
セラミドは、角質細胞の間を埋めるように存在する保湿物質。セラミドを失うと角層の水分量は80%低下するとされ、保湿のカギを握る成分だといえます。さらに、外気の湿度が下がっても水分を強力にはさみこむことができるため、最強の保湿成分などと呼ばれることも。
■セラミド配合のルルルン
【参考】
セラミドの種類と、植物由来のこんにゃくセラミド
保湿力を鍛える、京都・伏見の酒粕エキス
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、真皮に存在する成分。美容成分としてのヒアルロン酸は真皮に補給されるわけではありませんが、200〜600倍の水分を抱え込む作用があり、保湿成分として有効です。お肌の内側にある水分をキープし、乾燥を防いでくれます。
■ヒアルロン酸配合のルルルン
【参考】
お肌の「透明感」ってなに?光の反射を導くWヒアルロン酸
1gで6リットル抱え込む!ヒアルロン酸Naの保湿力について
NMF(天然保湿因子)
NMF(天然保湿因子)は、角質細胞にある、アミノ酸とその代謝物を主成分とする成分。特に水分を吸湿する(引き寄せる)はたらきに優れていて、肌の保湿を司り、外部刺激からのお肌を守る大切な成分です。さらに、細胞同士を支える役割ももっているので、シワやたるみを防ぐはたらきも担います。
■アミノ酸配合のルルルン
【参考】
NMF、コラーゲンの源・アミノ酸で、お肌の底上げケアを
保湿力を鍛える、京都・伏見の酒粕エキス
エイジングケアにおすすめ、ホメオエイジとは?
Point2. 自ら保湿する力を鍛えること
肌には、自ら保湿する力が備わっています。この「基礎肌力」を鍛えておけば、ちょっとした肌の“ゆらぎ”も、なんのその。お肌も土台が肝心です!上で紹介した保湿成分を補いながら、基礎肌力も引き出してあげましょう。
ここで注目してほしいキーワードを3つ、紹介します。
アクアポリン
アクアポリンとは、皮膚にあるケラチノサイトの細胞膜に存在するタンパク質のこと。トンネルのような穴を形成して、水を行き渡らせる役割を担っており、アクアポリンがないお肌では水分量が減少し、弾力性が低下することや、キズの治癒力が低下することが分かっています。アクアポリンを増やすはたらきを持つ美容成分には、自ら保湿する力を鍛える効果が期待されます。
■アクアポリンに働きかけるルルルン
【参考】
お肌の水分が巡る道「アクアポリン3」
ナミブ砂漠の復活の木がもつ強力な保湿成分・グリセリルグルコシド
身体の内と外から、美容と健康のためのパイナップル
皮膚常在菌
先に解説したとおり、そもそも肌がうるおいを保つためには、外部刺激から肌を守ったり内側の水分が出ていくのをブロックしたりする役割を果たすバリア機能が整っている必要があります。
皮膚常在菌とは、人の身体に存在する微生物(細菌)。この皮膚常在菌における善玉菌は、pHを弱酸性に保ったり、皮脂膜を作ったりするので、肌のバリア機能を保護するために欠くことのできない細菌とされています。皮膚常在菌のバランスを整えるはたらきのある美容成分には、バリア機能を保護して乾燥を防ぐ効果が期待されています。
■皮膚常在菌に働きかけるルルルン
【参考】
基礎肌力UP!美肌菌のプレバイオティクス
ヒートショックプロテイン
ヒートショックプロテイン(HSP)とは、傷ついた細胞を修復するはたらきをするタンパク質のこと。肌のうるおいやハリを司るエラスチンやコラーゲンといったタンパク質を保護したり、紫外線などによるダメージから肌を守ったりするため、皮膚常在菌と同じく、バリア機能向上の一翼を担います。ヒートショックプロテインの生成を促進するはたらきをもつ美容成分には、バリア機能を保護して乾燥を防ぐ効果が期待されています。
■ヒートショックプロテインに働きかけるルルルン
Point3. 植物の保水力を活用してみる
メキシコのサボテン、サハラ砂漠のバオバブ、ナミブ砂漠のミロタムヌス、エジプト塩湖の微生物など、紫外線が強く極度に乾燥した環境を生き抜く植物の保水パワーを活用するのもおすすめです。植物たちの生命力溢れる壮大なストーリーにも思いを馳せてみると、心までうるおった気分になれるかもしれません。
Point4. 効果的に補うこと
美容成分を効果的にお肌に届けるために、使い方にもこだわりましょう。ここでは、スキンケア基本をおさらい。一朝一夕にはいかない保湿ケアは、基本が一番大切なんです。
洗顔後はすぐに保湿!
洗顔後や入浴後の肌は、水分の蒸散を防ぐ皮脂が落ちているために、すぐに乾燥していきます。
わずかな刺激で傷がついてバリア機能が低下、炎症などの肌トラブルの原因にも。放置せずに、丁寧なスキンケアを行いましょう。この時におすすめなのが、美容成分を密閉しながらじっくり浸透させることができるフェイスマスクです。パッティングで肌を傷つけたり、肌に伸ばした瞬間から化粧水が蒸発していくのを抑えることができますよ。お子さんの身体を拭いたり、忙しい場合も、ぴたっとのせるだけなので、オススメです。
美容成分を迎えるための肌づくり
ターンオーバーの周期が長くなることによって古い細胞が剥がれ落ちずにお肌にとどまる角質肥厚。
くすみ、ごわつきといった見た目の印象に影響を与えるだけでなく、化粧水や美容液が浸透しにくい状態でもあります。そのような角質肥厚な肌には、オイルで優しくほぐしたり(ルルルンプレシャスシリーズ、ルルルンONEシリーズ)、ふきとりタイプの化粧水で古い角質を落としたり(ルルルンワンナイト レスキュー角質オフ)してあげましょう。
皮脂をサポートするクリームをお忘れなく
化粧水を付けた後のお肌は、もちもちぷるぷるでずっと触っていたくなってしまうけど、クリームを忘れずに。水分は乾燥している方に移動していく性質があるため、化粧水をつけてもお肌からすぐに蒸発してしまいます。うるおいを肌のすみずみまで届けたら、皮脂(油分)のサポートをしてくれるクリーム(ルルルン モイストジェルクリーム、ルルルンプレシャス クリーム)を塗りましょう。ベタつくのが苦手な人は、やわらかいテクスチャのものを選んで。
Point5. 内側からうるおす
最近ぐっすり眠れていますか? 栄養バランスの整った食事は摂れていますか? 精神的ストレスは? 運動は? 腸内環境は? お肌が心身の状態を映す鏡であると言われるように、うるおいで満たされた肌を手に入れるためには、身体や心の調子も整えることが必要です。
【参考】
スキンケアだけじゃない!美肌をつくるためのアプローチ5
乾燥知らずのうるうるな冬を♡
美しいお肌を手に入れる方法は、化粧品、エステや美容医療まで、この世に数えきれないほど存在し、日々進化しています。しかし、ルルルンでは毎日の生活の中でうるおいを積み上げていくことこそが究極のケアだと考えています。
ここで紹介した成分や方法以外にも、乾燥肌対策として有効なことはたくさんありますし、肌質や肌悩み、年齢やライフスタイルなどで、効果的な対策は変わってきます。毎日のスキンケアで、お肌と対話するように向き合ってみると、あなたのお肌が欲しているケアが見えてくるかもしれませんよ。
うるおいに満ちた肌を手に入れれば、なんだか心までうるおった気分になれるもの。お肌のうるおいをキープする保湿をマスターして、乾燥知らずのうるうるな冬を過ごしてくださいね。